【学生の就職対策】好印象を与える話し方のポイントを解説&学生のモチベーションをアップさせ、自信を持って面接に臨めるように気をつけていること

週に2回、専門学校でマナーやコミュニケーション、就職対策の授業を担当しています。

就職対策では、初めに自分自身の考えや思いをしっかりとまとめるところから始めます。

「自己紹介」
「志望動機」
「自分の長所、短所」
「ストレス解消法」
「5年後、10年後どうしていたいか」

この他にも、自分のことを掘り下げ、自分についてしっかり考えてもらうための質問を投げかけ、ノートに書いてもらいます。

ここが一番しんどいところかも。
みんな、うんうん唸りながら考えています。

その後、書き上げた内容をもとに、面接官の質問に対する答えとして通用するように添削、

さらなるブラッシュアップを図ります。

 

それが終われば模擬面接。

面接では話の内容と共に、話し方や伝え方もとても大切な要素です。

きちんと勉強して知識と技術を身につけ、良いものをたくさん持っている学生たちですから、その良さがちゃんと面接官に伝わるよう、話し方もしっかり指導します。

私自身は面接官役に入らず
面接官役も、オブザーバーもみんな学生。
私は横でその様子を見ていて、最後にひとりひとりに感じたことをフィードバックしていきます。


改善点として一番気になるのが、話の途中に入る
「えー」「えっと」「っと」などの口ぐせ。

これら口ぐせが多く続くと、聞いている方は「えー」ばかりが気になって、話の内容が頭に入ってこなくなります。

口ぐせが出そうになったら、ぐっとこらえて間を取り、ワンテンポ空けてから話を続ける。

はじめは難しく感じるかもしれませんが、自分の話し方の変化を録音しながら確認し、意識して練習を続けていくことで話し方は劇的に改善します。

 

特に面接の場では緊張から早口になりがちですので、口ぐせ分(1〜2秒)間を空けることで話のペースが緩やかになり、口ぐせも減り、感じの良い話し方に変わっていきます。


次に気になるのが、話が延々と続くパターン。
「〜の、〜が、〜で、〜して、それから〜になって…(つづく)」

本人も途中で何を言ってるかわからなくなり、聞いている方も頭に?です。

「、」で続けるのではなく「。」で切る。
話の流れの中で、どこで区切るのが一番わかりやすいか。
実際に私が同じ内容の話をいくつかのパターンで話し、それを聞いてもらうことで、分かりやすい話とはどういうものなのかを体感してもらいます。

「話す」ためには「聞く」ことが大事。



他にも、話している時の目線。
言葉の選び方と敬語の使い方、いわゆる好感を持たれる話し方の指導です。

なにも、アナウンサーのように流暢に話す必要はありませんが、明るい表情で、わかりやすく話すことは大切です。
また、敬語の使い過ぎも気になります。
適度な敬語で、面接官に好印象を持ってもらえる効果的な敬語の使い方は、話の終わりを丁寧に結ぶこと。

面接中、言葉に詰まったり、くだけ過ぎた表現になってしまっても、もう一度はじめからやり直すことはできません。そんな時は落ち込んで下を向いたりせず、最後まで明るい表情で、丁寧な言葉遣いで締めくくれば好印象が残ります。

間違っても

「面接の途中で反省しないこと」

反省は面接が終わってから。

それも次に活かせる材料として捉えることが大切です。

 

 

話の内容にあった言葉づかいと抑揚、
プラス表情と態度。

ひとりひとりが持つ良いところ、
それがちゃんと面接官に伝わるように、

可愛い学生が望む未来の第一歩を、しっかりと踏み出せるように、

指導はしつこく続きます。

ちなみに、学生がモチベーションを保ち続け、自信を持って面接に臨めるよう、一回の指導で注意する点は一つ、必ず良かった点を2つ伝えるようにしています。